約300年前の『丁子風炉』か⁈
2019/06/15
約300年前の『丁子風炉』か⁈
16世紀にはあったアロマポット
徳川中期の作
『丁子風炉』発見!
『丁子風炉』とは
香炉の様な
現代でいうアロマポット
と言ったところでしょうか。
丁子はよく料理などで使うクローブ
ですが、精油にもクローブがありますね。
私は、あの香りを嗅ぐと歯が疼きます。
というのも、私の中で
クローブの香り=歯医者さんの香り
なんです…
抗菌作用の強い丁子油は、
最近まで身近な存在として
医療の中でも使われていたんですね。
記憶と香りが結びついている証です。
話しは、それましたが、
16世紀〜19世紀頃、
この丁子風炉で丁子を煎じたものを焚き、
主にはトイレなどの
消臭・芳香、又は除菌の為に
用いられていたそうです。
しかし、美術工芸品として優れており、
幕末の頃には、女性の調度品や婚礼道具
にあったそうです。
『丁子風炉』については、
丁子風炉や香りの骨董にお詳しい
佐藤 孝先生の文献をご参考下さい。
https://www.jspt.jp/category/2009400.html
http://www.jspt.jp/category/2076546.html
奈良東向商店街内、骨董店の
ショーウィンドウに飾られてあった
『丁子風炉』の中に、当時のメモ
が、入っていました。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
徳川中期頃作
作者不明、京都の窯
シャムのスンゴロク
◯家五六代の祖ヨリ来店
宋胡録スンゴロク
シャム古陶
〜・〜・〜・〜・〜・〜
シャムはタイ王国の旧名
スンゴロクは14世紀、
中国の陶工の指導のもとに
タイの旧都スワンカロークで
焼かれた陶器をいうそうです。
日本へは桃山、江戸時代初期頃に
将来されたそうです。
よく見ると紋様の胴体部には
『ゾウ』、上部には『モック』?
脚の部分には『ヤック』?
ハッキリとは分かりませんが、
いずれにしてもタイでは
神の化身といわれている装飾?
ですかね。
悪臭は目に見えない悪霊的なもの。
と考え、そうした宗教的装飾を施した
のかもしれませんね。
300年前ほどのお宝です。