奈良伝統の香り『三枝祭りササユリ』

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奈良伝統の香り『三枝祭りササユリ』

2019/06/18

奈良の伝統『三枝祭り』

ササユリの香り

『笹百合の香り』

昨日6月17日は、
『率川神社いさかわじんじゃ』
三枝祭さいくさ(ささゆりの古名)
『ゆり祭り』でした。

率川神社は大神神社の摂社
推古天皇元年(593)
大三輪君白堤の勅命で
創祀した、奈良市最古の神社。

ご祭神は、
主祭神  媛蹈鞴五十鈴媛命【娘】
ヒメタタライスズヒメノミコト
狭井大神(大物主神)【父】
玉櫛姫命【母】
がお祀りされています。

ヒメタタライスズヒメノミコトは、
こどもを助けた事から、
子守明神とも言われています。

『ゆり祭り』の由来は
ヒメタタライスズヒメノミコト
が三輪山麓の狭井川のほとりに
居住し、その周流に笹百合が
咲き誇っていたことから
由来するそうです。 

狭井とは山由里草(実際には笹百合)の
異称が「佐韋」というので、
「佐韋河→狭井川」となったそうです。

お祭りは、
天武天皇の大宝年間(701年〜)
続く黒酒(濁り酒)白酒(清酒)
の樽にササユリを飾ってお祭りする
疫病除けのご祭儀だそうです。

さて、その伝説のササユリ。
現在は、獣害被害、
里山環境の悪化、
人為的な乱獲等により
個体数が激減し、
保護が必要な植物。
播種から咲くまで
6年の歳月がかかる
という、貴重な植物。

そこで、大神神社と近畿大学さん
とが協力して品種の保護や
ササユリの香気成分の化学的な作用
を研究されたとか。

そして『ゆり祭り』では、
近畿大学が育てたササユリを飾り、
検出した香気成分の香水の
香り袋を300名にプレゼント!

ということで、勿論ゲット!!
香水自体も香らせて頂きました!

リリーの甘い良い香りです♪

名刺入れに香り袋を忍ばせて…

勿論、研究されている
近畿大学 生物理工学部生物工学科の
松川先生 にも、ご連絡させて頂きました!

奈良の風土と伝統を伝える香り。
疫病除けとしてササユリが捧げられて
いた意味は?

ササユリの香りの力が
これから明かされていくのでしょうか?